米国では紛争激化の可能性があることから、ATACMS供与に反対する議論が続いていた。同時に、米政府内ではロシアに圧力をかける上でATACMS供与を脅しとして利用する案があったという。ただし、英仏が長距離ミサイル「Storm Shadow」をウクライナに供与したことで、米国の懸念はATACMSの在庫に移ったとのこと。米国が保有するATACMSは備蓄が多くないと見られている。
米国はATACMSの供給をまだ正式に発表していない。一方、バイデン大統領は取材に応じた中で、ウォロディミル・ゼレンスキーの要求はすべて「遂行した」と表明していた。
ATACMSは米ロッキード・マーチン社が開発した作戦戦術弾道ミサイル。M142HIMARSを含む打ち上げロケットシステムから発射可能。
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