西側諸国によるウクライナへの兵器供与

米下院共和党議員ら、ウクライナとイスラエルへの支援連動案に冷ややかな態度

米連邦議会下院の共和党議員らは、ウクライナへの軍事支援とイスラエルへの軍事支援を連動させるという案に冷ややかな態度を示したという。米テレビ局NBCが報じた。
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これに先立ち、NBCは米政府関係者の話として、議会が両方のイニシアチブを承認できるよう、ホワイトハウスがイスラエルとウクライナへの支援を1つの法案にまとめる可能性を検討していると報じていた。
「多数の」共和党議員は、この構想に対して「全面的に反対ではないにしても」、懐疑的ではあると語ったと同局は報じている。
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マイケル・バージェス下院議員(共和党、テキサス州)は、ウクライナ支援継続のメリットについて議論を続ける一方で、議会はまずイスラエルを支援するべきだと指摘した。
マージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党、ジョージア州)は、これらの問題を結びつけるべきではないと強調。「これらは別々の問題です。全く同じものではない。米政府はウクライナ政府に資金を提供することで、ロシアとの代理戦争に資金を提供している。イスラエルにはイスラエル政府がある。イスラエルは自国を守っている」との意見を示した。
ブライアン・マスト議員(共和党、フロリダ州)もまた、イスラエルへの支援は支持するが、ウクライナへの支援は支持しないと述べ、資金提供を一括りにするという考えを真っ向から否定した。同議員は、イスラエルへの支援は「非常に具体的な目的」と結びついていると強調した上で、「この2つの問題を結びつけるつもりは全くない。ウクライナに関しては、何の計画もない」と指摘した。
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NBCの指摘によれば、イスラエルとウクライナ双方への支援を支持する共和党議員でさえ、この構想には懐疑的だ。ドン・ベーコン議員(共和党、ネブラスカ州)は「どちらか一方をもう一方につなげようとは思わない。私は両方を支持するが、一方を人質にして他方を犠牲にするのは間違っている」と語った。
一方、マイケル・マッコール下院外交委員長は、台湾への支援や米国南部国境の安全保障など、「さまざまな外交政策目標」に取り組む、より大きなパッケージの一部として、イスラエルとウクライナへの支援を組み合わせることを支持する意向を表明した。
先に、ウクライナのレオニード・クチマ元大統領の顧問を務めていたオレグ・ソスキン氏は、米国がすべての財政・軍事支援をイスラエルに振り向けるため、ウクライナ軍の進軍には打撃を与えるだろうという見解を表していた。
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