イスラエル・パレスチナの紛争激化

フーシ派、パレスチナ人と共に戦う用意があると発表 イエメンでパレスチナ支持の大規模デモ開催

イエメンの首都・サヌアと「アンサール・アッラー(いわゆるフーシ派)」の支配下にある同国の多くの州で13日、パレスチナ人を支持する大規模なデモが行われた。フーシ派はパレスチナ人側で実際に戦闘に参加する用意があると宣言した。イエメンのテレビ局「アル・マシラ」が伝えた。
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同局は、パレスチナ国旗を手にした数千人のデモ参加者が、イスラエルに対するパレスチナの抵抗を支持するスローガンを唱えている様子を放映した。
「アンサール・アッラー」の関係者が放送内で述べたところによると、「我々はパレスチナとパレスチナ人民、聖地を守るために、数十万人の兵士を派遣し、(戦闘行為に)実際に参加する用意がある」という。
「米国はシオニスト団体の主要な支援者であり、公式なスポンサーである。英国や他の西側諸国は皆、パレスチナ人民に対する犯罪に関与している」と同氏は指摘した。
また同氏は、イスラエルとの関係を樹立、あるいは関係樹立を議論しているアラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、バーレーンを中心とするアラブ諸国の姿勢を「パレスチナ人民に対する敵の攻撃を助長した」として非難した。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
【解説】「水も電気もなく、絶えず砲撃にさらされている」 封鎖されたガザ地区で、今何が起こっているのか?
国際的に承認されているイエメン政府もまた、同国北東部のマアリブ市でパレスチナ人との連帯集会を組織した。
イスラエルによるガザ地区への軍事行動の開始を受けて、「アンサール・アッラー」の指導者アブドル・マリク・アル・フーシ氏は、この紛争に米国が直接軍事介入した場合、この地域の米国の標的に対してミサイル攻撃を行う用意があると宣言した。同氏はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子に対し、パレスチナ人保護に向け、イエメン戦闘員をガザ地区との国境に移送するため国境を開放するよう要請した。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
【図説】 紛争激化 どの国がイスラエル、あるいはパレスチナへの支持を表明したか

イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。ハマスはイスラエル南部への地上部隊による越境攻撃も行っている。
イスラエルは報復としてガザ地区を空爆。一部ではパレスチナ側とイスラエル軍による地上戦が続いているとみられる。一連の衝突でこれまでに、イスラエル、パレスチナ双方合わせて少なくとも3000人以上が死亡したとされている。
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