研究者たちは2017年から2019年にかけて、ノルウェーの成人した市民のデータを収集した。調査の結果、肉体的に負荷のかかる仕事に就いている人は、認知症を発症する可能性が他の人より15.5%高いことがわかった。結果を見ると、認知症につながる危険な職業のリストには、レジ係、販売コンサルタント、若い医療従事者、農家、牧畜業者などが含まれていた。
研究者たちは、これらの職業に就いている人々が、労働時間のすべてを立ちっぱなしで過ごしていることを突き止めた。しかも彼らの活動は、激しい肉体労働、不便なシフト、絶え間ないストレスと関連している。その結果、精神的な燃え尽き症候群に陥る。ひどく疲れている人は、休息や自己啓発の時間がない。そして休息不足は、身体だけでなく心の「消耗」につながり、人の認知的精神能力に悪影響を及ぼす。
このように、学者たちは、肉体労働に従事している人は、頭脳労働で生計を立てている人よりも老人性認知症やアルツハイマーになりやすいというすでにあった仮説を確認しただけでなく、さらに踏み込み、精神能力にとって最もダメージが大きい職業を特定した。
スプートニクはこれより前、認知症患者が眼鏡や電話を探すのを助けるロボットをエンジニアが作ったと報じた。
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