イスラエル・パレスチナの紛争激化

アラブ連盟とアフリカ連合が警鐘 「ガザでの地上作戦は大量虐殺につながりかねない」

イスラエル軍によるガザ地区での地上作戦は大量虐殺につながる可能性がある。アラブ連盟(LAS)とアフリカ連合(AU)が共同声明を表したなかで述べた。
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LASのアフマド・アブルゲイト事務総長とムーサ・ファキ・マハマトAU委員会委員長の会談後に発表された声明には「イスラエル地上作戦は、間違いなく、女性や子供を含む多くの民間人の犠牲者を出すことになり、前例のない大量虐殺につながる可能性がある」と述べられている。
両組織は、ガザ地区での即時停戦と、パレスチナ住民に緊急人道支援を提供するための国際的な協調努力を要求した。
「両組織は、国連と国際社会に対し、目の前で起きている大惨事を食い止めるのが手遅れになる前に、毅然とした態度で臨むよう呼びかける」と指摘されている。
アラブ連盟とアフリカ連合は、二国家解決策に基づく政治的解決策が、依然として安全と平和の唯一の保証であると強調した。
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イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。ハマスはイスラエル南部への地上部隊による越境攻撃も行っている。
イスラエルは報復としてガザ地区を空爆。一部ではパレスチナ側とイスラエル軍による地上戦が続いているとみられる。一連の衝突でこれまでに、イスラエル、パレスチナ双方合わせて少なくとも4000人以上が死亡したとされている。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
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