商品説明によると、これはソ連の第1期宇宙飛行士グループの宇宙飛行士たちが使用したSK-1宇宙服のヘルメットで、1950年代から1960年代初頭にズヴェスダ機械製造工場でつくられた。またこのヘルメットは、博物館の収集品としても貴重な価値があるという。
モスクワの科学技術博物館の専門家たちは、このヘルメットが水上訓練で使用され、希少価値があることを確認した。
このような宇宙服は全部で29着つくられた。オークションハウス「サザビーズ」によると、これらの価格は最大100万ドル(約1億5000万円)に達する可能性があるという。
これまでにオークションに出品されたその他の宇宙関連の品々
2011年に米ニューヨークのボナムズで開催されたオークションでは、1965年3月18日に人類初の宇宙遊泳を行ったアレクセイ・レオーノフ宇宙飛行士の宇宙服が落札された。レオーノフ氏の宇宙服は、24万2000ドルで落札された。
1965年3月18日に人類初の宇宙遊泳を行ったアレクセイ・レオーノフ宇宙飛行士の宇宙服
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この宇宙服(ソコルK)は、ソユーズ・アポロ計画のメンバーとしてレオノフ氏が1975年6月15~19日の歴史的な飛行で着用したもの。同計画ではロシアと米国の宇宙飛行士たちが軌道上で交流し、両国間の宇宙協力が始まった。
ゲンナジー・ストレカロフ宇宙飛行士の宇宙服(「ソコルKV-2」)は、6万7100ドルで落札された。ストレカロフ氏はこの宇宙服を1990年に宇宙ステーション「ミール」へ飛行したときに着用した。
どちらの宇宙服も以前はフォーブス家のコレクションの一部だった。フォーブス家は1990年代半ばにロシアのメーカーからこれらの宇宙服を直接購入した。
2017年、米国のニール・アームストロング宇宙飛行士が初の月面着陸で月の土壌を地球に持ち帰ったバッグが、ニューヨークのサザビーズで匿名の人物によって180万ドルで落札された。このオークションは、人類初の月面着陸から48年を記念して開催された。
オークションでは、アポロ11号の乗組員、バズ・オルドリン宇宙飛行士が撮影した月面に立つアームストロング宇宙飛行士の写真が3万5000ドルで落札され、宇宙飛行士たちが地球へ帰還する際に使用した飛行計画書が27万5000ドルで落札された。また、米国のガス・グリッソム宇宙飛行士が着用した宇宙服が4万3750万ドルで落札された。
2022年には、ニール・アームストロング宇宙飛行士が収集した月の塵がボナズムのオークションで50万ドルで落札された。落札したのは匿名の人物だった。落札された塵の量は非常に少なかった。塵は、保管されていたバッグの金属部分に付着していた。
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