「もちろんこのような行為は犯罪として、人間性を失う行為に分類される」
また、中東情勢は劇的に激化しており、恐ろしい展開を迎えていると指摘。そして「これらは自然に起こることではない。全てはワシントンとロンドンが指揮していることだ」とイスラエルの後ろ盾となっている米英を非難した。
さらにザハロワ報道官は、中東の紛争は地域の枠をはるかに越えるところにまでエスカレートしたと付け加えた。
スプートニクを傘下に持つ露メディアグループ「ロシア・セヴォードニャ」のマルガリータ・ シモニャン編集長も病院攻撃についてコメントした。
「ガザの病院爆撃のような苦しみが未だに起こっている世界について、もはや何と書けばいいか分からない。また、この世界の現代人であることが日に日に耐え難くなってきている」
イスラエル・パレスチナ紛争の激化
10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマスは地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。
ロシアは双方に即時停戦と交渉の再開を呼び掛けている。ウラジーミル・プーチン大統領はこれまでに、紛争を解決するためには、パレスチナの独立主権国家樹立に関する国連安全保障理事会の決定を履行する必要があるとの考えを示している。
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