エルドアン大統領はSNSのXに投稿した中で、「ますます無力になっている国連安保理はまたもやその責任を怠った」と記した。先に国連安保理で米国大使はガザ地区の住民に対する地区南部への避難指示撤回を求めるブラジルの決議案に拒否権を発動していた。
エルドアン大統領はこの事態を受け、「人権と自由を擁護する西側諸国は火に油を注ぐ以外に何の手段も講じていない」とし、国境検問所、モスク、学校、民間居住地に移住してきた罪のない人々に対する爆撃を非難した。
エルドアン大統領によると、ガザ地区のバプティスト系病院「アル・アハリ」への攻撃により、ガザの虐殺は「新たな次元に移行」したという。エルドアン大統領はこの攻撃について人道に対する犯罪とし、ガザ住民への攻撃はジェノサイドのレベルに達したと指摘した。大統領はイスラエルの空爆で命を落とした人々の冥福を祈るとし、速やかな停戦と恒久的安定の実現に向けて政府として努力する姿勢を示した。
ガザ地区にあるバプテスト系の病院「アル・アハリ」は17日に攻撃を受けた。ガザ保健省は、471人が死亡、300人以上が負傷し、その大半が女性と子供だったと発表した。パレスチナとイスラエルはこの攻撃について互いを非難している。
パレスチナ外務省はこの攻撃について、イスラエル軍機によるものとしている。一方、イスラエル軍はイスラム主義組織が発射したロケット弾による誤爆だと主張している。ジョー・バイデン米大統領は、ガザ地区の病院に対する攻撃について、イスラエルは攻撃に関与していないと述べた。
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