イスラエル・パレスチナの紛争激化

トゥーンベリがガザへの連帯を表明、イスラエルは「テロ支援」と反発

環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんはSNSのXでパレスチナ及びガザ地区への支持を表明した。これに対し、イスラエル側は反発を強めている。
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トゥーンベリさんはSNSへの投稿で、「私たちは今日、パレスチナとガザに連帯してストライキを行っています。世界は声を上げ、即時停戦、正義、そしてパレスチナ人とすべての民間人釈放を求めるべきです」と記した。
写真でトゥーンベリさんとその仲間たちは「パレスチナ解放」と「ガザ支援」というスローガンが記されたポスターを掲げている。また、「ユダヤ人の私もパレスチナと共にいる」と記したポスターも確認できる。
これに対し、イスラエル国防軍のアーリエ・シャルズ・シャリカール報道官は米紙ポリティコのインタビューでトゥーンベリさんを批判した。報道官はポリティコに対し、「何らかの形で自らをグレタと同一視するものは誰であれテロ支援者である」と指摘した。トゥーンベリさんはガザ地区への連帯を示しているものの、イスラエルに対する攻撃には言及していないことを報道官は批判した。そのうえで、トゥーンベリさんの行為はパレスチナ支持ではなく、イスラム主義勢力の犯罪を隠ぺいする行為に他ならないと強調した。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
【図説】アラブ・イスラエル紛争 パレスチナの領土の変遷

イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマスは地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。
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