39万1652人が研究対象となった。彼らのデータは、英国の生物学的サンプルの保管施設から取得された。研究チームは被験者たちを12年以上にわたって観察し、定期的なウォーキングとがんの発症リスク低下との間に関連性があることを発見した。
常に早足で歩く女性はがんで死亡する確率が26%低く、男性の場合は29%だった。
論文著者の1人、ジョナサン・ゴールドニー博士は、速いペースで歩くと心肺機能が向上する可能性があるとの考えを示した。同氏によると、これは酸素を吸収し、それを筋肉や臓器に届ける能力だという。
また研究では、早歩きによって認知症の発症率が男女ともに71%減少する可能性があることも示唆された。
早歩きとは、時速およそ6.4キロの速さを指す。
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