同大学の先進高エネルギー材料ターゲット探索研究室の研究員、ドミトリー・パトリケエフ氏によると、無人航空機が敵に鹵獲された場合、電子機器を破壊するだけでは十分ではない可能性がある。この問題は、無人航空機全体またはその重要なコンポーネントを自己破壊させることで解決できる可能性があるという。なお、鹵獲時に弾薬がすでに使い果たされていた場合、弾薬を使用せずに自己破壊させる。
開発者らは、無人航空機の胴体を構成するポリマープラスチックの組織に金属ナノ粒子を注入することを考案した。テルミットのように、小型のレーザーを用いて発火させることが可能だという。
「これは無人航空機に含まれる情報を守るだけでなく、新しいタイプのカミカゼ・ドローンを生み出す可能性もある」
メンデレーエフ記念ロシア化学工科大学では、テルミットの部類に属する新しい混合物が開発された。このケイ素と酸化鉄の混合物は高温を得ることができ、燃焼時にガスを放出しない。非常に感光性が高いため、小型のレーザーで点火することができるという。
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