イスタンブールでは28日、パレスチナ支持の集会が開催され、政府の発表によると、150万人が参加した。
エルドアン大統領は集会で次のように呼び掛けた。
「西側よ、私は諸君に呼びかける。諸君は十字架と三日月の新たな戦争を引き起こしたいのか。諸君がこれに向けて努力するならば、覚えておくといい。この民は死んでいない、自らの両足でしっかりと立っている。我々はリビアやカラバフと同じ決意で満たされている。中東でも我々の決意は変わらない」
エルドアン大統領によると、ガザ地区の虐殺に責任があるのは西側諸国だという。西側諸国は「イスラエルの戦争犯罪を正当化するためにメディアを含むあらゆる力を動員した」と指摘している。またエルドアン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を正真正銘のテロリストと呼んだ。
さらにエルドアン大統領は国連総会でパレスチナ寄りの決議案に反対した国はわずか14ヵ国だったとし、「イスラエルは世界で孤立し、その後は何をしても破滅する運命にある」と指摘し、「国連はこの決議採択で良い一歩を踏み出した」と評価した。
集会の場で大統領はハマスをテロリストとみなす野党議員に不満を述べた。エルドアン大統領によると、テロの手法を取るのはハマスではなく、イスラエル側だという。
こうした発言を受け、イスラエルのエリ・コーエン外相はトルコに駐在する大使を召還した。外相はSNSへの投稿で、この措置により「イスラエルとトルコの関係を再評価する」と指摘している。
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