ナゴルノ・カラバフ 未承認国家の解体宣言

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ナゴルノ・カラバフから脱出するアルメニア系難民の車列 - Sputnik 日本, 1920, 28.09.2023
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アゼルバイジャン領内で事実上の独立状態となっていたアルメニア系勢力の未承認国家ナゴルノ・カラバフ(アルツァフ)共和国は28日、2024年1月1日をもって国家を解体すると発表した。サンベル・シャフラマニャン大統領が大統領令で定めた。

「決定事項:全ての国家機関とその下に属する組織を2024年1月1日までに解体し、ナゴルノ・カラバフ(アルツァフ)共和国はその存在を停止する」

サンベル・シャフラマニャン
ナゴルノ・カラバフ(アルツァフ)共和国大統領
大統領令では、この決定はナゴルノ・カラバフ地域の住民の物理的安全や利益の保証が最優先であることと、ロシア平和維持軍の仲介で成立したアゼルバイジャンとの合意をもとに下されたと強調されている。
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住民の半数以上が出国

アゼルバイジャンは19日、ナゴルノ・カラバフで「対テロ作戦」と称する軍事行動を展開。アゼルバイジャン側はアルメニア軍の撤退やアルメニア系勢力の武装解除を求めていたが、アルメニア側は軍を駐留させていないと主張していた。
20日昼には露監視団の仲介で停戦が成立。アルメニア系勢力は武装解除を受け入れた。21日にはアゼルバイジャン政府とアルメニア系勢力によって、ナゴルノ・カラバフの統合について協議が行われた。
協議ではアゼルバイジャンとの戦闘に参加した軍人を含め、全てのナゴルノ・カラバフの住民が自由で障害なく、同地域とアルメニア本国を繋ぐ唯一のルートとなっているラチン回廊を利用できると定められた。ナゴルノ・カラバフのアルメニア系住民約12万人のうち、これまでに約半数にあたる6万5000人以上がアルメニアに出国している。
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欧州の内政干渉

こうしたなか、欧州評議会はアルメニアへの影響力の強化を図っている。アルメニア軍内の「人権擁護」を名目に60万ユーロ(約9420万円)を投じて、コンサルティング業務を担う45人の専門家を募集する計画。そして、軍内に「欧州基準」を導入するとしている。
また、同時に「司法改革支援」や「民主主義発展支援」などとして、それぞれ140万ユーロ(約2億2000万円)、110万ユーロ(約1億7200万円)を投入するとしている。
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