イスラエル・パレスチナの紛争激化

イスラエル ガザの「限定的地上作戦」は米国の助言で決定=メディア

イスラエルはガザ地区への全面的な攻撃を当面控え、代わりに「より限定的な地上作戦」を実施することを決定した。ニューヨーク・タイムズ紙は米政府関係者の話として、これらの行動は、米国防総省のロイド・オースティン長官の提案に沿ったものだと報じている。
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戦闘による偵察

現職の米国防総省の職員、元職員らは、イスラエル軍はハマスの脆弱性を暴くために段階的な作戦を実施し、ガザ地区の奥深くまで侵攻していると話している

「弱点、継ぎ目、隙間が見つかり次第、主力の攻撃部隊が戦闘に投入される」

ミック・マロイ
米国防総省とCIAの元職員
イラクで米軍を指揮した経験のあるベン・ホッジス中将は、このような戦術によってイスラエル軍は不必要な損失を避けることができると考えている。他の米政府関係者はニューヨーク・タイムズ紙に対して、イスラエルの計画変更は、人質交渉や全面侵攻の必要性をめぐるイスラエル指導部内の意見の相違が原因である可能性があると語っている。
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憂慮を呼ぶ提案

ニューヨークタイムズ紙によると、ガザ地区で大規模な地上作戦を行うというイスラエルの当初の計画は、米政府高官の憂慮を呼んだ。オースティン米国防総省長官は、イスラエルのヨアヴ・ガラント国防相との会話の中で作戦を入念に練るよう求めた。同紙の情報源によれば、オースティンや他の米政府高官との話し合いの後、イスラエルは行動計画を改良したという。
同紙によれば、バイデン米政権の代表は、イスラエルの計画には干渉せず、紛争への米国の軍事的関与の可能性も考えていないと主張している。
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