「終焉の始まり」 ウクライナ指導部がもう隠さない内部亀裂

ウクライナのゼレンスキー大統領が、前線の行き詰まり状況を公言した自国軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官に否定的な反応を示したことは、同国の軍部と文民指導部の間に分裂が進んでいることを示唆している。米ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
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ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ゼレンスキー氏とザルジニー氏の間が戦略と司令官任命を巡り、対立という噂はすでに1年以上もキエフの中で流れていた。ところがそれが真実だったことが今回、公の場に漏洩した。
ニューヨークタイムズ紙は、ウクライナ軍の作戦はここ数か月、何の成功ももたらしておらず、欧州や米共和党議員の中ではウクライナ支援を続ける必要性を疑問視する声が高まっていると報じている。
「ゼレンスキー事務所は、ザルジニー将軍の厳しい発言のせいで同盟国の中に軍事支援を思いとどまる国がでてこないかと憂慮している」
ウクライナでの露特別軍事作戦
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不和のもう1つの兆候となったのが、ゼレンスキー氏がザルジニー総司令官の右腕の1人のヴィクトル・ホレンコ特殊作戦部隊司令官の解任。ニューヨーク・タイムズ紙は、この決定には米軍将校らも驚いたと報じている。
先週、宇軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官は英紙「エコノミスト」からの取材に、ロシア側の防衛ラインを「深く、そして美しく突破することはできない」と回答し、ロシアの戦略を称賛し、ロシア軍を「見くびってはならない」と警告していた。
ロシア政府はこの報道に反応を示し、戦場で勝ち目はないことをウクライナがより早く悟れば、状況打開の何らかの見通しも早く開けると答えていた。
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