【30日のニュース】ラブロフ露外相、OSCE外相会合に参加 ガザ停戦延長も、銃撃事件で緊張高まる

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ラブロフ外相、OSCEサミットに参加

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は30日、欧州安全保障協力機構(OSCE)の外相会合に参加するため、北マケドニアの首都スコピエに到着した。
会合でラブロフ外相は「OSCEはみじめな状態で今日に至っており、同組織の見通しは不透明である」と指摘。また、欧米はロシアに対して幾千もの制裁を発動し、東西の広範な実務協力に終止符を打ったとして批判した。さらに、OSCEは本質的に「NATOとEUの付属物」になりつつあるとも述べた。

イスラエル・パレスチナ紛争

停戦合意が再延長
イスラエル軍は30日、ガザ地区におけるハマスとの一時的な戦闘休止について「人質解放を継続しようとする仲介国の努力を考慮して、人道的停戦は延長される」と発表した。
ハマスや仲介国のカタールも同様に、1日間の延長を発表した。29日にはハマスは16人の人質を、イスラエルは30人の囚人を解放していた。
これまでに第1段階の4日間の休戦後、2日間にわたって延長。日本時間30日午後2時が期限となっており、再延長で合意できるかが焦点となっていた。
エルサレムで銃撃、ハマスが関与認める
一時休戦の延長で合意したものの、イスラエル・エルサレムでは30日朝、街の入り口付近のバス停で銃撃があった。これまでに24歳の女性と高齢の男女の計3人が死亡した。犯人の男2人は現場で射殺された。
事件現場を訪れたイスラエルのイタマル・ベングビール国家安全保障相は、「犯人はハマスの構成員であるようだ」と話し、ハマスのテロであるとの認識を示した。
また、ハマスは犯人について、配下の武装組織「アル・カッサム」の構成員だったと関与を認めた。声明では「2人は殉教者となった」としており、攻撃を「ガザなどでの大量虐殺への報復だ」と正当化した。

キッシンジャー元米国務長官が死去

キッシンジャー氏
米国の外交政策の柱の一人であり、米ソの緊張緩和を提唱してきたヘンリー・キッシンジャー氏が29日、死去した。100歳だった。米中関係の改善や、米ソ冷戦の緊張緩和などに尽力。政治家を引退してからも、大きな発言力を持っていた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領や日本の岸田文雄を始め、世界各国の親交のあった人々が哀悼の意を表明した。

「長年にわたり世界中で功労多き権威を行使した、優れた外交官、賢明で先見の明がある政治家が逝去された。ヘンリー・キッシンジャーの名前は実用主義の外交と結びついており、これにより国際的な緊張緩和を達成し、世界の安全保障の強化に貢献したソ連・米国間の最重要の合意を実現することも可能となった」

ウラジーミル・プーチン
ロシア連邦大統領

FSB、クリミアでウクライナのスパイ逮捕

露治安機関FSB(連邦保安局)は30日、スパイ行為をはたらいたとして国家反逆容疑でクリミア半島在住の男を逮捕したと発表した。露国家親衛隊の動きをウクライナ側に伝えるため、情報を集めていたという。
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