プーチン大統領、着任大使の信任状を受理 市民社会・人権発展評議会の会合に出席
ロシアのプーチン大統領は4日、各国の着任大使への信任状授与式で演説した。
主な発言は以下の通り:
ロシアは独立した政策を行い、協力に開いた姿勢をとっており、陣営的な地位は受け付けない
ロシアは来2024年の議長国としてBRICSの役割向上に協力を行っていく
ロシアはいかなる相手に対しても先入観的、敵対的な意図は持っておらず、外国のパートナーとは同権的な関係を期待
ロシアはこれから先も先鋭的、地球規模的問題の調整に貢献していく
ロシアは人道的路線で外国とのパートナーシップをエネルギッシュに拡大していく
またプーチン大統領は、国連が世界人権宣言を採択した12月10日、「人権デー」前夜に開催される市民社会・人権発展評議会の会合で演説した。プーチン大統領は、世界人権宣言75周年は人権を確保し促進する国際的なシステムの劣化が進むという困難な状況の中で行われていると指摘。そして、このことは国際機関の無力さと、ドンバスの住民に対する侵害を徹底的に無視している状況が証明していると述べた。その上で、ロシアは多くの国際人権組織から脱退したものの、宣言で定められた原則を放棄しているわけではないと強調した。
またプーチン大統領は、国連が世界人権宣言を採択した12月10日、「人権デー」前夜に開催される市民社会・人権発展評議会の会合で演説した。プーチン大統領は、世界人権宣言75周年は人権を確保し促進する国際的なシステムの劣化が進むという困難な状況の中で行われていると指摘。そして、このことは国際機関の無力さと、ドンバスの住民に対する侵害を徹底的に無視している状況が証明していると述べた。その上で、ロシアは多くの国際人権組織から脱退したものの、宣言で定められた原則を放棄しているわけではないと強調した。
ウクライナ無人機40機以上を撃破
ロシア国防省は5日、同日未明から早朝にかけ、ロシア南部のクリミア半島や周辺のアゾフ海にウクライナのドローン41機が飛来したと発表した。同省によると、対空防衛システムなどで26機を破壊、15機を迎撃したという。
クリミア半島とクラスノダール地方を結ぶクリミア大橋は一時通行止めとなったが、既に解除された。
資金が尽きれば兵器もなし 米政府、ウクライナ軍への兵器供与の終了を確認
米国のサリバン大統領補佐官は、米政府はウクライナ支援に拠出した資金を使い果たしたら、ウクライナへの兵器供与を停止することを認めた。
「単純な計算を回避する方法はない。ウクライナに武器を供給するための資金がなければ、我々は単純にウクライナに武器を供給し続ける状況にないということだ」
サリバン氏は米議会議員に対し、ウクライナへの軍事支援を継続する機会を米政府に与えるというバイデン大統領の要請を支持するよう再び呼びかけた。
一方、国務省のミラー報道官は4日、支援に拠出した資金が「まもなく」底をつくことをふまえると、米国はウクライナの状況を深刻なものと考えているとし、政権は当初割り当てられた資金総額の97%以上を費やしたと述べた。
バイデン大統領は米議会に対し、イスラエル とウクライナへの支援を含む1060億ドル(約15兆8900億円)の予算を承認するよう要請したが、明確な支持は得られなかった。共和党が多数を占める下院がイスラエルのみの支援を可決するも、民主党が多数を占める上院はこの発案を阻止。バイデン氏は、ウクライナ抜きでイスラエルだけに支援を拠出する法案には署名しないと述べている。
イスラエル、ガザの地下トンネルを氾濫させる大型ポンプを設置
イスラエルは、ガザ地区の地下にあるイスラム組織「ハマス」の全長約500キロに及ぶトンネル網を海水で氾濫させるポンプを設置したという。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が匿名の米政府関係者の話として報じた。
ガザ市アル・シファ病院の地下で発見された地下トンネルをマスメディアに見せるイスラエル軍兵士
© AP Photo / Victor R. Caivano
関係者が同紙に語ったところによると、ガザ北部のシャティ難民キャンプ近くに5台のポンプシステムが設置された。イスラエル当局は使用を承認していないが、計画を断念したわけでもないという。
さらに同紙は、トンネルに人質が拘束されている場合、ポンプの速度によって人質を脱出させることができると指摘。一方、トンネル内に何があるのか、海水がガザ地区の土壌にどのような影響を与えるのかなどは不明であるため、使用に関する議論はまだ続いている。
元米政府高官らは、この計画が実現すればトンネル網を迅速に使用不能にすることができるが、バイデン政権は困難な立場に陥り、国際的非難を浴びるおそれがあると語った。