【まとめ】ラブロフ外相、議会で演説 原発処理水、歴史問題で日本にも言及

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は13日、ロシア上院本会議に参加し、外交政策の議論や議員からの質問への答弁を行った。そのなかで国連でのナチズム非難決議や福島第一原発の処理水問題で、日本にも言及した。
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ラブロフ外相は、国連総会でロシアが提出したナチズム非難決議案にドイツ、日本、イタリアの代表者が反対票を投じたことは、彼らの第二次世界大戦の出来事に対する深い悔悟に疑問を投げかけるものであると述べた。
また、日本の福島第一原発から出る処理水の海洋放出をめぐっては「IAEA(国際原子力機関)の報告で憂慮するものは出ていないが、多くの疑問が残されている」と述べた。
今後の対応については、ロシアは中国とも協力し、IAEAの枠内で情勢を注視していくとした。また、IAEAは処理水問題に大きな注意を払わなくてはならないとも指摘した。
その上でラブロフ外相は、ロシアがIAEAに対し、適切な水質検査ができるロシア国内の研究機関のリストを手渡し、モニタリング機関にこれらを含めるよう求めたと明かした。

その他、ラブロフ外相の発言要旨

ロシアに対する制裁電撃戦に関する西側諸国の期待は失敗に終わった
西側諸国によるロシア孤立化の試みは失敗した。プーチン大統領は幾度にもわたり外遊している
ロシアは国際情勢においてバランスを取る役割を果たしている。ロシアは自らの国益や国際法に準拠すると同時に、パートナー国の利益も考慮している
西側諸国はパレスチナ国家をつくる気はない。我々の訴えにも関わらず、西側は国連決議に違反して、パレスチナ国家建設予定地へのイスラエルの入植を止めようとしない
ロシアはパレスチナ過激派のハマスに対するイスラエルのやり方を許容できない。最も苦しんでいるのが民間人だからだ
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