「これが飢餓に苦しむ国々を心配する彼女のやり方なのだろうか?このような措置が世界の食糧安全保障にどのように貢献するのだろうか?西側諸国によってすでに不条理な状況に陥っている世界の食糧事情を悪化させるだけだ」
フォン・デア・ライエン欧州委員長は21日、EU首脳会議後の記者会見で、ロシア産およびベラルーシ産穀物に対する関税の引き上げを提案したと明らかにした。同氏によれば、こうした措置は「欧州市場の不安定化」を防ぎ、またロシアからEUとの貿易による収入を奪うものだという。
ロシアのプーチン大統領は2023年7月に開かれたロシア・アフリカ首脳会議で、アフリカ6カ国に対して年内に穀物20万トンという形で人道支援を行うと約束。その後実行された。
これについて、インド・中国経済文化評議会のサキブ事務局長は「ロシアはグローバルサウスのリーダーとして行動しており、この地域の新興国・途上国へのコミットを示している。一方、西側、特に米国の関心は、戦争や自分たちの同盟国に集中しており、彼らは、発展途上国や貧しい人々のことなどまるで気にしていない」と評価した。