先に科学誌ネイチャーは、北極と南極にある氷の融解により、地球の自転速度が減速し、世界時の計算に影響が出るとの研究結果を発表していた。
ユゼフォビッチ氏によると、現在の協定世界時導入以来、時間の修正は全て「プラス」で、1972年以降だけで27秒も追加されてきたという。一方、氷の溶解により時間修正が「マイナス」されることになるのはこれが初めてで、予期せぬ結果が生じる可能性があるとのこと。
研究者らの見解によると、氷の溶解は地球の自転速度に影響を与えているという。フィギュアスケーターは腕を伸ばすことでスピンの回転速度を下げているが、極地の氷が解けて水になることで、これと同じ原理が働くという。大量の水が極地から赤道付近へと移動することで、地球の自転速度が下がるとのこと。