プーチン大統領は4日、青年教育センターのオープンを記念するイベントにオンラインで参加した。この中で、クリミア半島にオープンするセンター「イストキ」(源流)の指導者となるタウリヤ神学校(クリミア、シンフェロポリ)の学生、ゴルブツォフさんから自身の故郷、「ケルソネス」に招待された。この招待を受け、プーチン大統領は次のようにケルソネスの重要性を指摘した。
「これはロシアの精神性にとって最も重要な源流の1つです……これからも何度もそこを訪れ、すべてを現場で見てみたいと思っています」
プーチン大統領によると、ロシアの源流、キエフ大公国をキリスト教化したウラジーミル1世(955-1015)が洗礼を受けたのがまさにケルソネソスであり、キリスト教の受容により現地に暮らすスラブ系の部族を全て精神的に団結させたという。そのため、ケルソネソスこそ中央集権化したロシア国建設にとって一つの礎になったとのこと。プーチン大統領は次のようにケルソネソスについて指摘した。
「この意味で、この場所はロシア国にとって神聖な場所です。精神的、国家的、歴史的、文化的ルーツのすべてがここで結ばれています」
ケルソネソスは古代ギリシアのコロニーで、「半島」を意味する。ここから現在の「ヘルソン」(ロシア連邦ヘルソン州)という名称が誕生したとされる。現代のクリミア共和国セバストポリ市に位置し、14世紀末まで栄えた。