米国支援はウクライナ官僚の懐へ 砲弾不足は解決不可能=米退役軍人

米国の610億ドル(9兆4321億円)のウクライナ支援の大半は直接、ペンタゴンの懐に入り、ウクライナが受け取るのは部分でしかない。米国防総省元顧問のカレン・クフャトコフスキ退役空軍中佐はスプートニクからの取材にこう答えた。
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「資金は(ウクライナ人)公務員の給与支払いにも使われる。つまり、兵士のニーズためにも使われるが、真っ先に受け取るのはキエフの官僚らだ。だから、実際に戦っている人間は何の変化も感じないだろう」
カレン・クフャトコフスキ氏
米国防総省元顧問の退役空軍中佐
クフャトコフスキ氏はさらに、米国の追加支援もウクライナの砲弾不足は解消できないと指摘している。
「(米国の声明)は完全に現実離れしている。米国での大砲、弾薬、ミサイルの実際の生産速度を知った我々には、すでに2年前の時点でこれは明らかだった。米国の国防生産システムは安価な製品の大量生産ではなく、近代化が可能な高価な軍備を少量作る仕組みになっている」
カレン・クフャトコフスキ氏
米国防総省元顧問の退役空軍中佐
ℹ米下院は20日、ウクライナ支援に向けた追加予算案を超党派で可決した。米上院のチャック・シューマー民主党議員は、同法案は週明け23日火曜、上院で承認投票が行われると語っている。
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