駐日ロシア大使、伝説の諜報員ゾルゲを追悼

戦勝記念日前日の8日、ロシアのニコライ・ノズドレフ駐日大使は東京の多磨霊園を訪れ、戦前に日本で活躍したソ連の伝説的スパイ、リヒャルト・ゾルゲの墓に献花した。
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この日は露大使館や通商代表部の職員らのほか、アゼルバイジャン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの駐日大使、ベラルーシ、カザフスタンの駐日使節代表者らも追悼に訪れた。
ゾルゲは1933年から日本でジャーナリストとして活躍する傍ら、駐日ドイツ大使館に出入りしてソ連側で諜報活動を行った。大祖国戦争(第二次世界大戦の独ソ戦)中の1941年9月には、日本の対ソ不参戦の情報をいち早く掴んだ。これによりソ連は極東の部隊をモスクワ防衛に投入することが可能になり、ナチス・ドイツの進撃を食い止めるのに貢献した。
ゾルゲは同年10月に治安維持法違反などの疑いで逮捕。1944年に東京の巣鴨刑務所で死刑が執行された。1964年、ソ連邦英雄の称号を叙勲される。現在、ゾルゲは内縁の妻だった石井花子さん(2000年没)と共に多磨霊園に眠る。
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