スタンフォード大学は研究の一環として、米国内の100軒を超える家屋にNO2の濃度測定センサーを設置した。その結果、すべての住宅でNO2濃度が世界保健機関(WHO)の基準で「危険」を示すレベルまで上昇していることが明らかになった。さらに、NO2の濃度は床面積が最小の部屋では、たとえキッチンから一番遠い場所であっても、はるかに高いことがわかった。
スタンフォード大学は独自の試算から、ガスコンロからの有害物質の吸入が、現在、米国で20万人に発症している小児喘息や(その4分の1は、二酸化窒素が原因)、毎年1万9000人の成人の早期死亡(これは副流煙による死亡の40%にあたる)の原因でありうるとしている。