プーチン大統領と習近平国家主席の首脳会談後に発表された共同声明で双方は処理水を「核汚染水」と呼び、「深刻な懸念を表明する」としている。これについて、林官房長官は閣議後の記者会見で次のように反発した。
「中露両国が『ALPS処理水』の海洋放出について、事実に反する言及を行ったことは大変遺憾だ。声明が発出された直後に外交ルートを通じて中国側、ロシア側の双方に抗議を行った」
そのうえで「海洋放出については、関連の国際安全基準に合致し、モニタリングしたデータを迅速かつ透明性高く公表しており、広く国際社会からの理解と支持が得られている。引き続き、わが国の取り組みやモニタリング結果を、中国やロシアに対しても丁寧かつ透明性を持って説明していく考えだ」と述べた。