KCNAは露朝の友好関係について、国際正義、平和、安全を守り、新たな多極世界の構築を促進する上で、強力な戦略的要塞および牽引力の役割を果たしていると報じた。こうした重要な時期に、両国の歴史的な会談が平壌で行われたことにより、「朝露友情と団結の無敵さと強さを改めて明確に示した」と記されている。
また、今回の平壌訪問は露朝関係の「戦略的かつ未来志向」の発展を促す重要な一歩であり、大国の建設に貢献すると指摘した。
金正恩氏は平壌国際空港でプーチン大統領を自ら出迎えたが、約270日ぶりの再会に「喜びをおさえきれず」、しっかり握手し、温かく抱きしめたとKCNAは報じている。一方のプーチン大統領は出迎えに対し「深い感謝の意」を表したとのこと。
さらに両首脳は迎賓館に向かう途中、両国関係の発展に関する「秘められた思い」や意見を共有し、「親密な」会話を行ったとのこと。
プーチン大統領の北朝鮮国賓訪問による主要行事は19日の午後に始まる。公式の歓迎式典、国歌斉唱、儀仗兵の行進、第二次世界大戦中に朝鮮半島を解放した赤軍兵士に捧げられた記念碑「解放」への献花などが予定されている。
ロシア大統領府によると、両首脳は長時間のテタテ会談(1対1の形式)を予定しており、必要に応じて代表団のメンバーも交えて拡大会談を行うとのこと。具体的には国際的な議題について話し合うほか、パンデミックで中断された交流関係を回復する道筋を議論するとのこと。さらに、安全保障問題、経済・エネルギー・交通・農業の協力にも触れる予定だという。
今回の交渉に参加するロシア代表団の構成は次の通り。ラブロフ外相、ベロウソフ国防相、マントゥロフ第一副首相、ノバク副首相、コズロフ天然資源相、ムラシュコ保健相、スタロボイト運輸相、ロスコスモス社のボリソフCEO、ロシア鉄道のベロジョロフCEO。
プーチン大統領が最後に訪朝したのは2000年で、金正日総書記(当時)と会談していた。