米国や中国などがAIの軍事利用に力を入れていることから、基本方針では「近い将来、戦闘様相を決する可能性が指摘されている」と明記された。AIを重点活用する7分野は、目標の探知・識別のほか、情報の収集・分析、指揮官の判断支援、後方支援の効率化、無人機などの制御、サイバーセキュリティー能力の向上、事務作業の効率化。一方、AIの活用にあたっては誤った情報が含まれる危険性も伴うとして、「AIが行うのは人間の判断のサポートで、人間による関与を確保することが必要だ」と強調されている。