両機関は中国がプレゼンスを強める東・南シナ海で不測の事態に起きた場合に備え、訓練を行った。
具体的に台湾の巡視船「巡護9号」は6月21日に南部の高雄を出港し、太平洋中西部の公海上で違法漁業に対する国際的な共同パトロールに参加した。その後、補給などのため、7月10日から17日昼まで東京・お台場のふ頭に停泊していた。そして18日に海保のヘリコプター搭載型巡視船「さがみ」と連携し、房総半島南端や伊豆大島に近い海域で合同訓練を実施した。
海保は6月上旬、幹部らを非公表のまま台湾に派遣し、5月に就任した張忠龍・海巡署長と懇談させていた。
日本は対中国を念頭に、各国海保機関との連携を深めている。2023年6月には米比とフィリピン北部近海で訓練したほか、6月には米韓と日本海・舞鶴沖で同じく訓練を実施していた。