「利上げによる円安修正が日本株下落の一因に」 日銀・内田副総裁の会見要旨

7日の日経平均株価は、前日比414円高の3万5089円で大引けを迎えた。取引開始直後に一時900円以上値下がりしたが、日銀の内田副総裁が講演で「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と発言。一転して買い戻しが進み、一時前日比で1100円高以上の上げ幅になるなど乱高下がみられた。
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基本的には米経済の減速懸念を契機として、世界市場の変動が起きたと認識。ただ、日銀の政策変更(利上げ)で円安修正が進んだことが、日本の株価が他の国に比べて大きく下落した要因の1つになった。
基本的には市場はいずれ落ち着くと思うが、変動が急激だったことは事実で、極めて不安定な状況にある。
(当面現在の水準で金融緩和を続けるという表現の)「当面」がいつまでかはともかくとして、個人的にはこれまでよりも慎重に考える要素が生じていると思う。
急激な国際金融資本市場の変動が起き、その影響を政策に反映していくのは当然。市場が不安定ななかで利上げはないと、このタイミングで示したのは、まさに経済金融情勢が大きく変化するかもしれない大きな要素が生じたためだ。
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