バングラデシュでは公務員採用の特別枠に反対する学生などによる大規模なデモが各地に広がっており、5日にはハシナ首相が辞任に追い込まれていた。滞在先のフランスから帰国したユヌス氏は会見し、「暴力と混乱は進歩の最大の妨げとなる。法と秩序の回復が優先事項だ」と述べ、治安の安定化に最優先で取り組む姿勢を強調した。現地ではハシナ政権の与党関係者が所有する建物が放火されたり、少数派にあたるヒンドゥー教の寺院が壊されたりしている。