IAEAは「22日朝には使用済み核燃料保管庫から約100メートル離れた場所でドローンの破片が見つかった」と、ロシア側から報告があったことも明かした。
グロッシ事務局長はこれまでに、「原発周辺での軍事行動は、原子力安全にとって深刻なリスク」と指摘。また、ロシアのプーチン大統領は、クルスク原発へのウクライナ軍の攻撃の試みについてIAEAにすでに通知しており、同原発の状況判断のための専門家派遣に期待を示していた。
ウクライナ軍は8月以降、クルスク原発への攻撃を強化。9日にはドローンの破片が落下したことで設備が損傷し、一時電源供給が途絶えた。また、停止中のザポロジエ原発でも断続的な攻撃が続いており、11日には冷却塔にドローンが直撃し火災が起きた。