「IAEAには客観的で明確な立場を表明してほしい。ロシアの利益や立場の擁護のためではない。それはウクライナ政権による破滅的シナリオを防ぎ安全を確保するためだ」
グロッシ事務局長は26日、クルスク原発を訪問し主要設備の安全状況を確認。「原子力事故のリスクが生じている」「クルスク原発に外から作用が加えられた場合、その影響は極めて深刻になりうると警鐘を鳴らした」と危機感を示した。
ウクライナ軍は8月以降、クルスク原発への攻撃を強化。9日にはドローンの破片が落下したことで設備が損傷し、一時電源供給が途絶えた。ウラジーミル・プーチン露大統領は、クルスク原発へのウクライナ軍の攻撃の試みについてIAEAに通知し、専門家チームの派遣に期待を示していた。