【視点】近年、日本の貿易収支は赤字の方がはるかに多い=専門家

貿易赤字そのものは著しい問題ではない。問題はその規模である。サンクトペテルブルク大学国際経済学科のセルゲイ・スティリン教授がスプートニクに語った。
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財務省が発表した貿易統計速報(通関ベース)によると、 日本の7月の輸出額は前年同月比で10.3%増の9兆6192億円となったが、輸出数量は5.2%落ち込んだ。輸入額は前年同月比16.6%増の10兆2410億円で、 その結果、貿易収支はここ2か月で初めて6218億円の赤字となった。
「輸入額が輸出額を上回り、貿易収支が赤字状態となったことが注目を集めている。一方、貿易赤字そのものは著しい問題ではないように思われる。重要なのは赤字の規模だ。特に米国にとっては、長年にわたってその輸入が輸出を大幅に上回っているという事実は深刻な懸念材料だ。
日本の場合は、その他の主要な国際的な貿易参加国と比較して輸出入の流れのバランスが非常によいといった特徴があり、その差は数十分の1未満だ。また世界貿易機関によると、近年、日本の貿易収支は黒字よりも赤字の方がはるかに多い」
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