WP紙の記事の主な内容
WP紙によると、モサドは2015年、レバノンに爆破物入りの無線機を導入しはじめた。これにより、イスラエルは「ヒズボラ」の通信に全面的にアクセスできるようになった。
無線機は最初の9年間はもっぱら盗聴のために利用されていたが、危機が悪化した場合、爆発させることも想定されていた。その後、2022年、モサドはこの目的で加工する機器をより小型のポケベルに切り替えた。
「ヒズボラ」には 2023年、「ゴールド・アポロ」の商標で製造された AR924の大量購入のオファーがなされた。「ゴールド・アポロ」はブランド商標の使用許可のみを渡したため、「ヒズボラ」が入手したポケベルがイスラエル諜報特務庁の監視下でイスラエルで製造されていた事実を知らなかった。
ポケベル内部には、分解してもほとんど検出されないほど少量の爆薬が入念に隠されていた。機器へのリモートアクセスも検出不可能だった。
ネタニヤフ首相が9月12日の会議で明らかにするまで、イスラエル指導部の多くはこうした作戦が準備されていた事実を知らなかった。米国も、事前まで知らされていなかったという立場をとっている。