ロシアのトルトネフ副首相(極東連邦管区の大統領全権特使)とキリエンコ大統領府第一副長官はシュムシュ島(日本では占守島)を訪問後、クリル列島上陸作戦に特化した博物館の建設計画を準備した。2025年の夏までに「軍事愛国キャンプ」を現地に開設し、戦場跡で発掘調査などを行う。計画案は近くプーチン大統領に提出される。
全権代表部のプレスサービスは次のようにトルトネフ副首相の発言を発表している。
「第二次世界大戦の敗戦国である日本は、シュムシュ島の博物館に対して異なる態度を取るだろう。私が言えるのは、これまでずっと各国の代表を極東とクリル列島に招待してきたということだけだ。そして日本にもこれを提案する。我々は引き続き協力にオープンである」
シュムシュ島はクリル列島の中でカムチャツカ半島に最も近く、輸送物流の拠点となっている。カムチャツカ半島からシュムシュ島へ行くには、プライベート・ボートやヘリのみで、島への定期旅客便はない。
第二次世界大戦末期の8月18日、日本軍はシュムシュ島でソ連軍との戦闘に突入した。21日に日本軍が降伏して停戦、23日には武装解除となり、兵士らはいずれも捕虜となった。