「プライム」の埋め込み手術が行われたのは1年前。全員が地理的萎縮のために中心視野を失っていた。ところが術後、6ヵ月後と12ヵ月後には、すでに文字を読むことができ、顔をはっきりと認識できるようになった。平均して、患者は表の赤線から上の23文字が見えるようになり、最大の視力改善が見られた場合で59文字が見えるようになった。
「プライム」自体は2つの部分から成り立つ。1つは視覚プロテーゼ。これは自己完結型の光起電力インプラントで、網膜の下に外科的に埋め込まれる。もう一つの部分は、カメラとプロジェクターを備えた特殊メガネと、画像を鮮明に拡大処理するポケット・プロセッサーでになっている。