ラスムセン氏はこうした侵犯の「特務作戦」には工作、諜報活動を行う能力のある「専門的なスキルをもった」オペレーターが必要とされるが、ウクライナ軍にはそうした人員がいないため、「外国人傭兵に依頼するほうが得策と判断」したと見ている。
工作班が比較的小規模だったことから、ラスムセン氏は、目的が「戦闘のために脆弱箇所を見つける諜報活動」であったか、工作を行うための潜在的な標的探しであった可能性があると指摘している。また、米国が「すでにかなり以前から」ウクライナ紛争に参加しているために、この事件はロシアの敵側でパラダイムが変化していることをほのめかしている可能性があると見ている。
「舞台裏に直接参加というのはある程度新たな方向性だ。これが絶望を示す兆候なのか、それともウクライナ側の弱さを示しているのか? おそらくはどちらも事実だろう」