ゲーツ氏は今年4月、下院委員会の公聴会で軍部トップの補佐官に対し、民主党政権はいわゆるロシアの「戦略的敗北」にどのような条件をみているのか、そのために「クリミアをロシアから排除する」必要があるのかと質問した。ゲーツ氏はクリミアがロシアの一部でなくなることは決してなく、そのような目標が存在するとしても、それは「達成不可能」だと述べた。
また、ゲーツ氏は「ウクライナに永遠に資金を提供する」という民主党の計画に繰り返し反対の声を上げ、ウクライナ紛争での米国製兵器の使用に関する立場から、第三次世界大戦の脅威を反対派に警告してきた。2022年、ゼレンスキー氏が議会で演説した際には、起立して拍手をすることを拒否した。
一方、ギャバード氏は2023年7月、バイデン氏の政策が米国を核衝突の瀬戸際に追い込んでおり、「ロシアとの代理戦争」がエスカレートし続けていると述べていた。
2025年1月20日のトランプ氏の大統領就任後、新議会は政権ポストの候補者を聴取し、承認することになる。共和党は上下両院で多数派を占めると予想されるため、候補者決定のプロセスは迅速に進む見通し。