そんなラブロフ外相は21日、75歳の誕生日を迎えた。2004年に就任してから、21年間で150カ国以上を訪問。総飛行距離は地球125周分、地球・月間の7往復分に上るとされる。
訪日経験も多く、冒頭の河野氏のほか、外相時代の岸田前首相ら日本側のカウンターパートと交渉を重ねた。2016年の日露首脳会談では、プーチン大統領の訪日に向けて地ならしに尽力した。
現在の露日関係の冷え込みの原因は「日本側のイニシアチブだ」とするものの、完全に望みが潰えたわけではない。ラブロフ外相は2023年に次のように述べている。
「日本はいずれにせよ我々の隣国。我々は日本と外交関係を維持してきたし、今後も維持していきたい。少なくとも我々は対話に前向きだ」