新種のハチは「Sirenobethylus charybdis」と命名された。ギリシャ神話に登場する海の怪物カリュブディス(Charybdis)に由来している。
このハチは、腹部を使ってヨコバイやハエなどの羽をもつ昆虫を捕まえ、その体に卵を産みつけてから解放し、卵からかえった幼虫は宿主に寄生して最終的に食べ尽くしたとみられている。
現代のハチには「腹部の罠」のようなものはない。時間の経過とともに、進化の行き詰まりを迎えた可能性があるという。
今回の発見は、寄生虫の進化とそのユニークな捕食戦略についての理解を深める。研究結果はBMC Biology誌に掲載された。