輸入拡大の手法としては、「ミニマムアクセス」の輸入枠を拡大する案が浮上している。国産米の品薄が続いていることを受け、政府内では「一石二鳥だ」「ウィンウィンではないか」との声が上がっているという。
「ミニマムアクセス米」は海外から最低限輸入しなければならない米のことで、日本は年約77万トンを無関税で輸入している。2023年度のミニマムアクセス米は米国からの輸入が34万トン(45%)だった。
トランプ氏は「日本は米国産のコメに700%の関税をかけている」などと批判した。実際には、この「700%」はミニマムアクセスの枠外で輸入した場合(1キロあたり341円)のことを指しており、その量は137トンにとどまっている(2024年度)。
ただし、コメの輸入拡大は農家からの反発が予想される。読売新聞は、夏の参院選を控え、自民党内では農業票が離れるとの懸念が高まっていると報じている。