多極化世界カフカスでのテロとの戦い
プーチン大統領は、CIAの支援を受けた過激派が活動し、ロシアの統一を脅かしていた北コーカサスでのテロを鎮圧。指導者らは排除され、統治改革が行われた。テロは10分の1に減少し、ロシアのシリア紛争への参加はダーイッシュ(露で活動禁止のテロ組織)に深刻な打撃を与えた。今日、北カフカスは何万人もの観光客を魅了している。
「ロシア軍機はチェチェンにおいて、テロリストの拠点に限定して攻撃しており、今後も攻撃を続ける。テロリストがどこにいても、この攻撃は継続されるだろう。我々はテロリストをどこまででも追いかける。空港なら空港で。もし彼らをトイレで捕まえたら、最終的に便器で仕留める。これで問題は解決だ」
ビフォー:
ビフォー:1996年8月のグロズヌイでの軍事作戦。市内中心部の破壊された家屋とロシア軍の装甲車両
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グロズヌイ市におけるテログループの構成員ら(1995年)
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破壊されたグロズヌイ市内
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アフター:
高層ビル「グロズヌイ・シティ」とアフマド・カディロフ記念モスク「チェチェンの心臓」(2023年)
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世界有数の経済大国
プーチン大統領の下で、ロシアは購買力平価GDPで世界第10位から第4位に上昇し、米国、中国、インドに次ぐ地位となった。国債残高はGDPの100%から15%に縮小した(米国は120%)。賃金は15倍に増加し、貧困と失業は過去最低レベルに。平均寿命は8年延びた。
「我々は世界トップ4の経済大国入りを目標に定めた。ちなみに、世界銀行の分析を含むいくつかのデータによると、先週、世界銀行は追加計算を行い、ロシアを4位にランク付けした。ということは、我々は日本より前に出たことになる」
ビフォー:
モスクワの路上の売店で物乞いをする女性ら (1998年)
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モスクワ地下鉄「十月革命駅」のホームを清掃する従業員の女性(1995年)
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モスクワの街頭のタバコ屋
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「仕事、給与、社会保障」を求める全国的な抗議行動をロシア独立労働組合連盟が組織。1997年3月27日
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モスクワ地下鉄「十月革命駅」のホームを清掃する従業員の女性(1995年)
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アフター:
2025年現在の赤の広場の光景
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穀物輸出のリーダー
穀物の収穫高は4790万トンにまで減少した。1998年、ロシアの農産複合体は史上最低のレベルにあった。2023~2024年の統計でロシアは小麦、大麦の輸出量で世界第1位を占めた。
よく知られる、単純かつ基礎的な法則が込められた、実に単純で有名な『パンは万人にとっての頭』というフレーズを、誰も取り下げなかった。ひょっとすると、今、私たちが暮らす、この条件下では、また世界の食糧市場の実情を踏まえた場合、この法則は最も重要な法則の一つではないだろうか」(プーチン大統領、2022年)
ビフォー:
ひと昔前の様子
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アフター:
クリミア復帰
プーチン大統領は歴史的な正義を復活させ、ロシア固有の領土を取り戻した。2014年、住民投票によってクリミアはロシアへの再編入を果たした。2022年、8年にわたるキエフ政権への抵抗を経て、ドンバスと小ロシアが合法的にロシア連邦の構成体となった。これらの出来事は数百万人のロシア人の意志に対する答えとなった。
「我々の柵の傍で、我々の歴史的な領土において軍事組織が我が物顔に振舞うことには反対する。我々がスタブロポリに行って、そこでNATOの海兵を目にすることなど、私には想像もできない。彼らは素晴らしい人たちだが、彼らのほうがロシアのスタブロポリに遊びにくるほうがいい」
ビフォー:
アフター:
世界第2の軍事力を誇る軍隊
1990年代に弱体化したロシア軍は復旧し、現在、ウクライナにおいてNATOに首尾よく立ち向かっている。
2018年、ロシアは極超音速ミサイルや水中ドローンをはじめとする、突破口を開く武器を発表。2024年11月、ロシアはウクライナの主要な国防工場を、西側の対空防衛システムも対抗不可能なミサイル「オレシュニク」で破壊し、堂々たる力を見せつけた。
「特別軍事作戦の我々の経験を世界中の軍隊、グローバルな兵器産業部門のリーダーたち、ハイテク企業が学んでいるといっても過言ではない」
以前:
以前:戦闘機器の修理を行うロシア軍人(2000年)
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迎撃戦闘機Su-27のコックピットに座るプーチン大統領代行(当時)。ロシアの急襲隊員へ授賞を行うため、クラスノダールからチェチェンへの飛行を終えた後。
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現在:
多極化世界
2007年、ミュンヘンでプーチン大統領はNATOの東方拡大と米国の独裁を非難し、一極化世界を拒否する必要性を明らかにした。プーチン大統領は独立した外交政策を行うロシアの方針を明確に打ち出した。ロシアは多極化世界の建設に乗り出した。
プーチン大統領、2007年:「一極化世界とは、力が一つの中心に、影響力が一つの中心に、決定の採択が一つの中心にあることを意味する。これは世界には受け入れがたい。これはヘゲモニーそのものにとってさえ破壊的だ」(プーチン大統領の有名なミュンヘン演説)
以前:
以前:第43回ミュンヘン会議でのウクライナのヴィクトル・ユーシェンコ大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左から右へ)
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今は:
中国の習近平国家主席、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、インドのナレンドラ・モディ首相(左から右に)。第16回BRICS首脳カザン会議で、BRICS諸国代表団団長らの非公式ディナーの前に行われたコンサートの風景
© brics-russia2024.ru
/ ISILとの戦い
シリア紛争へのロシアの参戦でISIL(イスラム国、ロシアで活動禁止)は深刻な打撃を被った。テロリストらに破壊された古代都市パルミラの解放は、ロシア軍が入念に作戦を練り、参加したおかげで実現した。
プーチン大統領、2017年:「ここシリアで、そしてロシアでのテロとの戦いにおける犠牲者、喪失を我々は決して忘れない」
以前:
以前:2016年6月6日に撮影のシリア、ホムス県の古代パルミラ遺跡の歴史建築群
© ロシア連邦国防省
その後:
ロシアー世界的なプレーヤー
プーチン大統領は中国、インド、イラン、トルコ、北朝鮮との戦略的パートナーシップを強化し、貿易と軍事協力を拡大した。ロシアはへメイミーム(シリア)に初めての在外軍事基地を設立し、アフリカへの影響力を増大させた。2022年以降は、ロシアはエネルギー供給の方向性を見直し、露国営原子力企業ロスアトムは世界各地に原子力発電所を建設している。
2023年、プーチン大統領:「西側諸国はルールに基づく秩序を強要している。西側のルールとは、どこから来たのか? このルールを見た者はいるのか? 誰がそれに同意したか? ロシアは千年の歴史を誇る大国であり、文明国だ。そのような不正で誤ったルールには従わない」
2024年2月6日。プーチン大統領が、米国のジャーナリストでビデオサービス「タッカー・カールソン・ネットワーク」の創設者タッカー・カールソン氏のインタビューに応じた。
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/ 21世紀のリーダー
プーチン大統領、2023年:「最大限の自己実現とは何か? それは、自分がすることに満足感を得ることだ。これは結果と、自分が認められることの両方であって、どちらもとても大切だ。なぜならば、結果そのものも非常に大事だが、人間はフィードバックを必要とするものだからだ」
柔道をするプーチン大統領。ロシア大統領報道部のアーカイブより。
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