悲しげに鳴く赤毛の子ネコが、エジプトのアレクサンドリアから英国のモートン・オン・ラッグ港へ渡って来た船の中に、Mediterranean Linens社の職員によって発見された。金属製のコンテナのひとつに子ネコがいることを理解すると、船のエンジニアらは動物愛護団体Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals(英国王立動物虐待防止協会)職員を呼んだ。
RSPCA職員は虫の息の子ネコを檻から出し、すぐに動物病院に連れて行った。動物愛護団体のスタッフによれば、動物がこれほど長期間飲まず食わずだった例は他に知らないという。その堅忍さと勇敢さから、子ネコはシンドバッドと命名された。