ネパールの悲劇のスキャンダラスな副産物

© AP Photo / Niranjan Shresthaネパールの悲劇のスキャンダラスな副産物
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80年に一度という地震がネパールを襲った。数千の人命が奪われ、破壊の規模も凄まじい。隣国のインドやロシアをはじめ、多くの国が支援に駆けつけた。この恐るべき自然災害からネパール人が立ち直れるように支援を施そうとする試みが、かえって国際的な一大スキャンダルを記者らの間に巻き起こすことになった。

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ネパールの悲劇の報道に関する競争が、インドをはじめとする外国人記者らに対する非難を呼んでいる。センセーションや自画自賛に走り過ぎている、というのである。しかし他面、インドの記者らが一番、ネパールの悲劇の規模と悲惨さを世界に知らしめているのである。インドでは多くの人が困惑している。なぜ欧米のメディアはインドの記者らのセンセーショナリズムを非難するばかりで、隣国支援に最初に駆けつけたインドの役割に関して沈黙を続けるのか、と。

「インドのテレビ報道は、モディ政権のネパール支援策に関する情報で一杯だ。しかし我らの模範たるBBCやCNNはその事実を無視している」とインドの著名なジャーナリストで政治学者のヴィナイ・シュクラ氏。「彼らは米国や英国、赤十字、中国の支援の規模は強調する。スリランカやパキスタンによる人道支援隊のことは報道する。しかし我々の役割は認めようとしない。これは欧米のロシアに対する関係を想起させる。ロシアが二本の足で立ち上がろうとするやいなや、欧米はまず、プーチンの悪魔化に取り組み、次には、台頭目覚ましいこのユーラシアの核超大国を、制裁によって制限しようとする。インドはロシアの経験に学び、ロシアのアレクサンドル3世皇帝を思い出すべきだ。皇帝は言った。ロシアには自らの軍と海軍のほかに同盟相手はいない、と。インドにもまた、勇敢なるわれらが軍隊のほかに、同盟相手はいないのである」

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ネパール人の大半はインドの大規模な支援を高く評価しており、インド軍の救助隊の現場への機動的展開を感謝している。インドはネパールに専門分野も様々な救助隊員を700人余りも派遣している。なお、中国は168人を派遣した。また7日には日本から医師・看護師・薬剤師34人からなる第2派遣隊が送り込まれた。既にカトマンズ郊外で作業を行っている先遣隊と交代する。また4月28日以降、ネパールでは日本から派遣された70人規模の救助チームが作業を行っている。ロシアはネパールに救助隊、医師、精神科医など、100人あまりの高度な職能を持つ専門家を派遣している。

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