式典ののち、両首脳は、アレクサンドロフスキイ庭園を通り、会談のためにクレムリンに向かった。すぐに会話が始まり、沿道の人々とも交流した。
クレムリンで会談の開始に際しプーチン大統領はこう述べた。
「今日の会談で、両国関係についてや、EU全体との関係発展について、そしてもちろん、ウクライナ情勢をはじめとする、特段に深刻な諸問題について、話し合うことが出来るよう期待している」
ドイツを含むEU諸国とロシアの関係は、ウクライナ危機を背景に、著しく悪化した。共同作業のためのフォーマットの多くが座礁し、様々な共同プロジェクトが延期ないし撤回された。一例として、2014年、ドイツとロシアの間に計画されていた協議や、社会フォーラム「ペテルブルグ・ダイアローグ」が実現しなかった。
そうした状況にもかかわらず、ドイツ首相はロシア大統領の招待に応じた。現在の国際環境にあっては、ドイツとの対話の発展には特段の意義がある。