「フィナンシャル・タイムズ」紙は、ケリー国務長官のロシア訪問はロシア大統領府に対し、「西側から孤立させるには、(ロシアが)あまりに重要な役割を国際舞台で担っている」事実の明言を許すものと指摘。このほかに同紙は、ケリー国務長官のこのロシア訪問は、両国関係を複雑化させたウクライナ危機の開始以来、初めてのものと強調している。
これより前、ラヴロフ外相とケリー米国務長官がソチで会談し、両国関係のあらゆる問題点について話し合う予定が報じられていた。米国務省側からは、この訪問でシリア紛争の調整が図られることへの期待が表されていた。この後、プーチン大統領もソチで12日、ケリー長官と会談を行う予定が報じられた。
「フィナンシャル・タイムズ」紙はまた、ケリー長官の訪問が、米国と大多数のその連合国が「ボイコットした」、欧州における第2次世界大戦の勝利70周年の祝賀のわずが数日後のことである事実を指摘。ラヴロフ、ケリー米露両外相は会談、電話会談を実施してはいたものの、米国務長官のロシア訪問は2013年5月を最後に行なわれていなかった。