なお同文書は、憲法に反していないという。しかしキエフ政権は別の見解を持っている。「ベッサラビア人民会議」の活動家たちは、定期的に監禁され、なかには行方不明になっている人たちもいる。
「ベッサラビア人民議会」の創設者の一人で著名なジャーナリスト、そして社会活動家でもあるアリク・ヴェトロフさんは、「私は、私たちが行っていることは全て法の枠内および憲法の枠内で行われていることを強調したい。法律、憲法、人権などの言葉があるが、残念なことに今それらは順守されていない。しかし私たちは最後まで戦う」とコメントした。
しかしウクライナはこれらの声明に耳を傾けてはいない。法執行機関は、会議を阻んだり中止させるためにあらゆることを行うと約束した。「ベッサラビア人民議会」のリーダ、ヴェーラ・シェフチェンコさんは、会議の直後に逮捕された。16日午前、大会の組織者の1人でオデッサに住むブルガリア人のドミトリー・シシマンさんが行方不明になった。シシマンさんの親族は、シシマンさんと連絡が取れないと記者団に伝えた。またこれより先、「ベッサラビア人民会議」の初代リーダー、ドミトリー・ザトゥエイヴェテルさんも行方不明になっている。自治の支持者たちは、真の弾圧を確信している。
なお、「ベッサラビア人民会議」によるウクライナへの脅威は一切ない。
自治について考えるきっかけとなったのは、現政権の地域に対する態度だ。地域は経済的に全く発展していないだけでなく、むしろ衰退している。港は荒み、古くから有名なベッサラビアのブドウ畑と肥沃な土地は放置されている。どうやらキエフにこれらは必要ないようだ。