21日に実施のフォーラム参加者は露日相互関係における最も将来性の高い分野に関する問題を直接的に話し合う。議題にはエネルギー問題、協力のアクチュアルなプロジェクト、LNGの技術交換計画、日本人投資家に開かれるロシアの諸地域への可能性、交通運輸、エンジニアリング・インフラ分野の共同プロジェクトが挙げられた。フォーラムのセクションには極東の今後の開発が取り上げられている。今年ロシアでは極東において「リードする発展領域(TOR)」を実践的に創設する調整メカニズム法が採択されており、これによって1年前、「リードする発展領域」が題目ばかりで、疑問ばかりを呼んでいたことに比べると、経済協力の将来性はずっと明確になっている。
「経済パートナーとしての日本の重みはいくら言っても誇張しすぎることはない。
まず日本は世界で3番目の経済大国だ。そして技術大国でもある。このため日本との協力は自然と拡大してゆく。それはロシアに必要なのは単に投資ではなく、新たな技術だからだ。
この意味で日本は極東においては最良のパートナーといえる。このためにせねばならない第1歩はハイテク諸国、これには日本も含まれるが、そうした国からの投資を呼び込むために最大限に最適な条件を生み出さねばならない。日本が特恵的な投資、取引ができるアクセスを開くべきだと私は思う。これによって技術、技術的ソリューション、最も進んだ経営マネージメントの転移が促されるはずだ。原則として経済関係の多角化はいいことなのだ。ロシアがアジア諸国との経済相互関係の拡大、深化の道を探っていることは素晴らしいが、このことは自国の技術発展を目指す上でどんな長期的な関心にたって、正しく最優先課題を見極める事が必要だ。極東の最優先課題の中で私が大事だと思うのは、まずなんといっても日本と韓国との経済協力であり、中国との関係はその次になるだろう。」
ロシア代表団側は今回の訪日がプーチン大統領の訪日の前触れとなることも除外していない。ナルィシキン下院議長と安倍首相の会談がこれに対するなんらかのてこ入れとなる可能性もある。両国の専門家社会の重鎮らが集まるフォーラムは、非常に野心的課題を掲げている。それはより集中的、効果的経済関係の提案を選択すること、露日間のガスパイプライン敷設、両国のビザ制度の緩和、平和条約の締結までを含んだ大掛かりなものだ。