同氏によれば、NATOはこうした状況に「ふさわしい反応をとることができない」。ロシアはバルト諸国侵攻を短い時間で決めることが出来るが、28か国から成るNATOは、立場の一致を確認するのに多くの時間をとられる。プラハにおける「我らの安全」会議での発言。
ロシアのNATO大使アレクサンドル・グルシコ氏は27日、ロシアをバルト諸国に対する脅威と見るこうした発言にコメントした。「一部の国は、様々な理由、たとえば内政上の事情により、自らを臨戦態勢に置き、自らに注意を引きよせ、特別な防衛体制を取る事を得策と見なしているようだ」。「ロシア24」によるインタビューでの発言。バルト諸国はロシアの脅威という神話を流すことで国内問題を自立して解決できない自らの無能を隠蔽しようとしているのだ、とグルシコ氏。
また氏は、NATOのバルト諸国周辺における行動は現実に存在するリスクにも安全保障上の要請にもふさわしいものとはなっていない、と指摘した。「ロシア向けの戦力配置という脅威を均衡させるために我々は必要な措置を取らざるを得なくなるだろう。我々にはそのための力も資源も十分にある」とグルシコ氏。