プラハで「我らの安全」会議が開かれた。ロシアが中心的な議題になった。西側ではロシア脅威論が馴染みのものとなり、権威ある軍事専門家が、ロシアはいかなる隣国にも侵略する気はない、と述べても、状況は変わらない。
NATO指導部はロシアとの来たるべき戦闘について物語を続けている。6月1日に着任するNATO軍事委員会代表ペトル・パヴェル氏は、NATOはロシアに核兵器を使用する、と述べた。「ズヴェズダ」が伝えた。氏は、攻撃は戦術的なもので、「敵方の侵略に対してはじめて使用される」と付け加え、努めて自らの脅迫を和らげた。
このような絶望的な措置を準備するのは、どうやら、NATOは現実の戦闘が起こった時、ロシアに対抗して使用するものを何も持ってはいない、という事実を覆い隠すためであるらしい。
西側諸国は「ロシアの脅威」をもって自分で自分を脅かし、もはや核戦争を約束することでしか安らぎを見出せないのである。起こり得る軍事衝突についての物語の全ては、何ら根拠を持たず、ただ状況を悪化させるだけである。